見出し画像

第2回「いわて高校魅力化」研修会が行われました。

9月28日(木)、本校を会場に第2回「いわて高校魅力化」研修会 盛岡・花巻【A】地区研修会が行われ、県内外の高校・大学・教育関係機関から約30名の参加がありました。

5時間め「総合的な探究の時間」の手法を活用した、鈴木先生の地理Bの授業を公開。生徒と参観者はグーグルアースで世界のウォーターフロント開発を体感。
そして学習課題は「(メキシコシティ・ロンドン)の市長として、都市の課題と改善について住民に説明する」。生徒は「まなボード」を活用し熱く語ります。参観の方々も市民役として授業に参加しました。
6時間目は関西学院高校の前田秀樹先生による「対話型論証モデルの活用と、その効果について」の講義とワークショップ。この「対話型論証モデル」は本校の総合的な探究の時間の基軸となるメソッドで、提唱および実践された先生からの直々のお話です。
ワークショップでは様々な校種や教育機関からの参加者が論を交わし、「結論・提言」にアプローチしていきます。
今回の研修は、9月8日(木)に行われた、本校の公開研修とセットになるもので、前回は「対話的論証モデル」の開発者である京都大学の松下佳代先生による理論を学びました。そして今回は先進校である大阪の高槻高校の事例をもとに実践を学びました。
前回の研修会で対話型論証モデルを日本史探究に取り入れて提案授業を行っていただいた、盛岡第三高校の古川先生も参加しました。対話型論証モデルは、総合的な探究の時間にとどまらず、教科、科目、小論文や志望理由書など様々な場面での活用と多大な効果が期待できるモデルです。

なお、9月8日(木)の公開研修会での盛岡第三高校古川先生による日本史探究の提案授業及び京都大学松下佳代先生の講義・ワークショップの様子は下記をご覧ください。
「対話型論証」を学ぼう!盛岡北高公開研修会|盛岡北高等学校 (note.jp)

7時間目は、本校の総合的な探究の時間「カシオペア☆タイム」の参観。カシオペア☆タイムは1、2年生とも中間発表に入っており、1年生はグループでの発表です。
2年生は個人での発表。1,2年とも対話型論証モデルに則り「事実・データ」「論拠・理由づけ」「主張」の三角ロジックでの発表です。

発表後は、発表を傾聴した生徒が「対立する主張・異なる主張」(質問)を付箋紙で表明していきます。
参観した先生たちも生徒発表に聞き入ります。そして付箋で「質問」します。
このように多くの「質問」が寄せられます。発表者はこの質問を熟読・整理し、「反駁」につなげ、より高次の「結論・提言」にまとめあげたうえで、2月の発表会に臨みます。その意味でこの「質問」は発表者と対立するものではなく、傾聴者から発表者への「差し入れ」です。
2月の発表会も公開の予定ですので、多数の参加をお待ちしています。